Classici giapponesi con furigana
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きんせいかいじんでん
近世快人伝
夢野 久作
Leggi 近世快人伝 (きんせいかいじんでん) di 夢野 久作 (ゆめのきゅうさく) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 79.469 caratteri · 157 schermate
今一時間も立っとったなら俺あ仁三郎より先に天国へ登っとる」
「うむ。長かったのう。あの歌をば聞きおる中に俺あ、悲あしゅう、情のうなった。この間死んだ嬶が、真夜中になると眠った儘にアゲナ調子で長い長い屁をば放きよったが」
「死んだ嬶よりも俺あ、あれを聴きよるうちに仁三郎がクタビレて死にあしめえかと思うてヒヤヒヤした。歌が済んでからミンナ坐った時にゃホッとした」
「あのあとの御祈祷は面白かったね」
「ウム。面白いといえば面白い。馬鹿らしいといえば馬鹿らしい。(以下声色)ああら、我等の兄弟よ! 神様の思召に依りまして、チンプンカンプン様の顎タンを結ばれました事は――越中褌のアテが外れた時と全く全く同じように、ありがたい、尊い、勿体ない、嬉しい嬉しい御恵みで――ありや――す……アーメン。と来たね」
「ようよう、うまいうまい貴様、魚屋よりもキリシタンの坊主になれ、どれ位人が助かるか判らん。あの異人の坊主の云う事を聞きよる内に俺あ死にたいような気持になったもんじゃが、今の貴様の御祈祷を聞いたりゃ、スウーとしてヤタラに目出度うなった。あーら目出度や五十六億七千万歳。鶴亀鶴亀」