Classici giapponesi con furigana
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どうひょう
道標
宮本 百合子
Leggi 道標 (どうひょう) di 宮本 百合子 (みやもとゆりこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 846.457 caratteri · 1672 schermate
伸子は、立派な外套を着ていないモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の外国人の一人として、その事実を感じている。でも、そういう鋭さはむしろ小さな部分としての成功だった。
「もしかしたら、マヤコフスキーにもメイエルホリドにも、何となし脚本の空虚さがわかっていて、心配だったのかもしれないわね。だから、せいぜい目先の新しいまわり舞台を工夫したり高い櫓をくみ立てたりしたのかもしれない。――でも、結局、それだけじゃ……」
例のメイエルホリドのこけおどしにすぎなかった。そして、メイエルホリドのこけおどしは、この場合ソヴェトの演劇の弱さとして現れかかっている。雪の凍っている並木道の間を、素子と橇に合い乗りで帰りながら、伸子はひと晩つまらない芝居を観てすごした不満というにしては、こだわるところのある、いらだたしさのようなものを感じた。
「ここで社会主義があんな象徴主義で扱われるなんて――」
伸子が腹立たしいような抗議を感じるのは、そこだった。モスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の生活に、社会主義は目に見えるものであり、触れ得るものであり、生きている現実であるからこそ、伸子はこんなにモスク※(濁点付き片仮名ワ、1-7-82)の沸騰を愛しているのに。