Classici giapponesi con furigana
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やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Leggi 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.016 caratteri · 284 schermate
同じ地方にはまた馬追鳥という鳥もあった。昔ある長者の家に奉公して、馬飼をしていた少年が、山に多くの馬を放して夕方連れて戻ろうとすると、一匹だけどうしても見えない。それを心配して夜どおし山の中を探しているうちに、これも鳥になって今でもアーホー・アーホーと啼きあるくといっている。つまりいずれも皆その声の鳥なることを知りつつも、何か人間の悲しい言葉であるかの如く、解せずにはいられなかったことは一つである。
遠野の馬追鳥は時鳥に似て少しく大きく、羽の色は赤に茶を帯び、肩には馬の手綱のような縞、胸のあたりには馬の口籠に似たる紋様があるという。アーホーはこの地方の牧童が馬を集める喚び声であって、他では必ずしもそうは言わぬから、他処ではもうその話は通用せぬわけである。ところが何かわけのあることと見えて、妙に馬を失ったと言ういい伝えばかりが、方々の田舎に鳥の声と伴なって残っている。九州でもあるいはそうでないかと思うが、自分はまだ一向に聴いていない。中部日本ではいわゆる北アルプスの麓の谷に、雲雀は元馬飼であったという話がある。馬に水をくれなかったのでその馬が死んだ。