Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
やそうざっき・やちょうざっき
野草雑記・野鳥雑記
柳田 国男
Leggi 野草雑記・野鳥雑記 (やそうざっき・やちょうざっき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.016 caratteri · 284 schermate
北秋田郡では「狐のシャミセンコ」ともいっている。三味線は江戸期の初めには、まだ関東の人は名を知らなかったという話が、『醒睡笑』という書にも見えている。それがもうこのような端々の土地にしか残っていないのは、草の名の進化の速度がどんなに早かったかということを考えさせるのである。
無論新旧色々の名の流布も、土地によって状況が一様でなく、あるいは入り交りあるいは再び古いものが復活し、また二つ以上を抱えて楽しんでいたこともあったろうが、大体に都府の近くにあるものを、新らしい流行と見てよかろうと思う。『物類称呼』は百七八十年前の採集であるが、その中には薺を尾張あたりで爺の巾着婆の巾着といい、奥州津軽では雀のダラコというと出ており、前の方は知らず、ダラコの方は今でもその通りである。巾着もダラコも同じもので、巾着の形は近い頃まで、口を括れば薺の実のように三角になるものが、子供や年寄に愛好せられていたのである。その小さなダラコには銭を入れて下げてあるくのが、彼等には大きな印象であった。今の青森県の人たちは、ダラーという英語を早く知っていた証拠にこれをしたがるが、気の毒ながらあの地方のダラの中に入っていたのは、弗貨どころか穴のあいた小銭がせいぜいであった。