Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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きんどけい

金時計

泉 鏡花

Leggi 金時計 (きんどけい) di 泉 鏡花 (いずみきょうか) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 5568 caratteri · 12 schermate

Aozora Bunko

父は小坪に柴門を閉じ、城市の喧塵を避けて、多日浩然の気を養う何某とかやいえる子爵なり。その児三郎年紀十七、才名同族を圧して、後来多望の麟麟児なり。

随う壮佼は南海の健児栗山大助。

「若様何でございます。」

「我が謂った通り、金時計は虚言だ。」

その声すでに怒を帯びたり。

「どうしてお解りになりました。」

「今二人で饒舌ってたろう。」

「私には解りませんが、しきりに饒舌っておりましたな。」

「うむ、解るまいと思って人の聞くのも憚からず、英語ですっかり白状した。つまり百円を餌にして皆を釣ったのだ。遺失たもないものだ、時計は現在持っている。汝も我の謂うことを肯かんで草刈をやろうものなら、やっぱり日本人の馬鹿になるのだ。」

血気勃々たる大助は、かくと聞くより扼腕して突立つ時、擦違う者あり、横合よりはたと少年に抵触る。呀という間に遁げて一間ばかり隔りぬ。

「掏摸だ!」

三郎が声と共に大助は身を躍らして、むずと曲者の頸髪執って曳僵し、微塵になれと頭上を乱打す。

「手暴くするな。」

と少年は大助を制して、更に極めて温和なる調子にて、

「おい盗ったろう。」

掏摸は陳じ得ず、低頭して罪を謝し、抜取りたる懐中物を恐る恐る捧げて踞まりつ、