Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控(十一)懐ろ鏡 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 141.130 caratteri · 288 schermate
恐ろしく尊大な態度です。
「あの女はどこへ行った――まだ判らないか、鉄童という女をどこへ隠した」
「?」
「気取っている隙はないぞ、お小夜を殺した下手人は、下女のお米を殺して、今度はあの鉄童を狙って来たはずだ。半分気の違った人間だ、何をやり出すか判らない。さア言って貰おう、鉄童をどこへやった」
「…………」
「えッ、言わないかッ、人の命は大事だ。山師坊主に気取られて、俺は隙を潰してはいられないぞ。三つ股の兄哥、この道人を引っ括ってくれ。寺社のお係りへ渡して、鰯を銜えさして四つん這いに這わしてやる」
平次は相手がしぶといと見たか、いつにない十手を取出してふりかぶったのです。
「…………」
鉄心道人はもう一度ジロリと見上げると、さすがに力及ばなかったものか、無精らしく立ち上がって裏の雨戸を引開けました。
「あッ」
驚いたことに、眉を焼くような焔。
「た、大変ッ」
庵室の後ろの納屋の入口から車輪のような煙が噴き出して、その間からカッと焔が舌を出しているのです。
「八、後ろへ廻って窓をブチ壊せ。中に人間が二人いるぞッ、危ないから気をつけろ」
「よしッ」
「三つ股の兄哥は、その道人を頼むッ」