Classici giapponesi con furigana
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ぜにがたへいじとりものひかえ
銭形平次捕物控
野村 胡堂
Leggi 銭形平次捕物控 (ぜにがたへいじとりものひかえ) di 野村 胡堂 (のむらこどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 157.440 caratteri · 313 schermate
「斑組の首領はエテ三といったろう、猿三か猿三郎という名前だろう。それを三申と引くり返して書いたのはワケのあることに違いない」
「ヘエ?」
「○月○日○刻と書いた三つの丸に申の字をハメ込んで見ろ、申の月、申の日、申の刻じゃないか」
「あッ、なる――」
「相手は今日の申刻(四時)に何処かへ俺をおびき寄せようというのだ」
平次はここまで考えたのです。
「場所は何処だ、八」
「親分にわからないものが、あっしにわかるわけはありませんよ」
「膝とも談合ということがある、そういわずに考えてみろ」
「あっしが膝ッ小僧ですかえ」
「少し長んがい膝ッ小僧だ、――鼻糞を掘ったり欠伸をしたり、行儀の悪い膝ッ小僧じゃないか」
「ヘエ、有難い仕合せみたいなもので――」
ムダをいいながらも平次の頭は恐ろしい勢いで動いているのでした。
「畜生ッ、こんな甘口な判じものがわからないはずがあるものか、六十上とは何んのことだ。八、お前も考えろ」
「愛宕山の男坂の、六十番目の段々の下なんかどうです」
「うまいッ、そいつは見料をはずんでも宜い」
「でしょう」
「お前愛宕山へ行って、六十番目の段々の下を掘って見ろ。請合いみみずが二、三匹這い出して来る」