Classici giapponesi con furigana
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まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate
この頃は毎日、あなたに介抱させるばかりですもの、済みませんねえ。
徳之助 また、そんなことをいう。見ず知らずの旅、他国を流れ歩いてれば、味方はお前とあたしとたった二人きりだよ。介抱するのもされるのも、お互い様のことじゃないか。
おなか そう優しくされると、あたし、有難いやら、悲しいやら、意気地もなく泣けて泣けて仕様がありません。
徳之助 水でも貰って来てあげようか。
おなか え。でも、ようござんすの。
徳之助 欲しいのだろ。知らない人の家へ貰い水に行くのを厭がったのはずっと前のことさ、旅を重ねてこの頃では、随分図々しくなった徳之助だよ。貰ってきてあげるから、ここで待っておいでよ。
おなか ええ。済みませんけど、それではどうぞ。
徳之助 何の、雑作もないことさ。(酒造家の方へ行きかけ)我ながら旅ずれがしてきたかと思いながら、楽に育った者の意気地なしで、大きな構えの家へは行き難い。こっちの方の小さい家で貰って来てあげる。
おなか あなた。あなた。
徳之助 え。何だえ。
おなか 磧へ下りて、川の水を飲みましょう。
徳之助 そんなことをしないでも、貰って来てあげるから待っていておくれ。