Classici giapponesi con furigana
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まぶたのはは
長谷川伸傑作選 瞼の母
長谷川 伸
Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate
亀久橋の文太郎、旅装軽快にいでたち、急いで来たる。高山の御用聞きに助勢を乞い、同行したが、途中で紛れてしまい、今は一人でいる。猟師が獲物を腰にさげて通る。
文太郎 おうおう聞きてえことがあるから、待て。
猟師 旅の衆か、何だね。
文太郎 此方の方へ男二人と女一人とが来やしなかったか。女は胡弓を持っているんだが――お前、胡弓って物を知っているか。
猟師 そんな物は知らねえさ。
文太郎 知らねえか、ならそれでいい。今いった男二人に女が一人、通らなかったか。
猟師 おら、見なかったよ。
文太郎 そうか。じゃあ俺の方が先手に廻ったか、そうだとすると占めたもんだ。
猟師 その人達は何だね、お前の連れか。
文太郎 よしてくれ。お尋ね者を友達にゃ持たねえ。
猟師 えっ、お尋ね者だとね。
文太郎 そうよ、お尋ね者よ。男は江戸で人を殺した奴、女は、これも江戸で火付けをした恐ろしい奴等なんだ。俺あ、それこれだ。(十手をちらと見せる)どうだ。わかったか。
猟師 おお、お前さんは目明しか。
文太郎 そうよ。江戸じゃ名の売れた岡ッ引よう。おうおう、もし途中で、今いったような奴に会ったら黙って行け、迂闊に口をきくと飛んだことになるぞ。