Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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まぶたのはは

長谷川伸傑作選 瞼の母

長谷川 伸

Leggi 長谷川伸傑作選 瞼の母 (まぶたのはは) di 長谷川 伸 (はせがわしん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 94.753 caratteri · 192 schermate

Aozora Bunko

お登世 あの人。いつかもおッかさんが話していた人じゃない。

おはま (涙を拭う)

お登世 江州の忠太郎兄さんじゃないの。でも、忠太郎さんは九ツで死んだっていうから、そんな筈がないんだけれど。

おはま (嗚咽する)

お登世 あ、矢張り兄さん。忠太郎兄さんだったの。

おはま (泣き咽ぶ)

お登世 兄さんだ兄さんだ。おッかさん、兄さんなら何故帰したの、何故帰しちゃったの。

おはま か、堪忍おし。おッかさんは薄情だったんだよ。生れたときから一刻だって、放れたことのないお前ばかり可愛くて、三十年近くも別れていた忠太郎には、どうしてだか情がうつらない。

お登世 厭。厭。おんなじおッかさんの子じゃありませんか。

おはま だから堪忍おしと詫まってるんだよ。あたしは男勝りといわれ、自分でもそう思っていたが、これが何で男勝りか、我ながら情ない気になっていたんだ。

お登世 おふみ、急いで兄さんを呼んであげて、ね、ね。

おふみ (貰い泣きをしていたが)え。(直ぐに急いで去る)

おはま お前の心に対してもおッかさんは恥かしい。思いがけない死んだとばかり思っていた忠太郎が名乗って来たので、始めの内は騙りだと思って用心し、中頃は家の身代に眼をつけて来たと疑いが起り、終いには――終いにはお前の行く末に邪魔になると思い込んで、突ッぱねて帰してやったんだが――お