Classici giapponesi con furigana
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でんきばと
電気鳩
海野 十三
Leggi 電気鳩 (でんきばと) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 25.465 caratteri · 52 schermate
と、そめだした赤や青の旗をたてた小屋です。
「さあいらっしゃい。人間よりかしこい鳩の曲芸です。世界一のかしこい鳩です。坊ちゃん嬢ちゃん、さあさあおはやく……」
と黒めがねをかけた男が、客をよんでいます。
鳩ときいては、鳩のすきな二人は見たくてたまりません。二人はいそいではいりました。
はいってみると小屋の中はがらんとしていました。見物人もほんのすこしです。
「へんだなあ」
とおもったのですが、そのとき印度服をきた鳩つかいが、金ぴかの鳥かごを手にさげて、ぶたいにあらわれました。
「さあ、お目をとめてごらんください。これが世界一のかしこい鳩です」
鳩つかいは、長いむちでかごをたたきながら、二人の前にさしだしました。かごの中には、つばさの色がうす青色で、金のすじが二本とおっている鳩が、じっとこっちをみていました。
(あっ、電気鳩そっくりだ)
と、高一は目をみはりました。
「さあ、これからこの鳩にお嬢さんのおとしや、名前までもあてさせましょう。お嬢さん、どうぞこちらへあがって下さい」
「だめだよ、ミドリ」
と、高一はそれをとめました。しかし、鳩つかいは知らぬ顔をして、ミドリをぶたいにひっぱりあげ、みょうなだいにのせました。