Classici giapponesi con furigana
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あおいふろしきづつみ
青い風呂敷包
大倉 燁子
Leggi 青い風呂敷包 (あおいふろしきづつみ) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 13.612 caratteri · 28 schermate
忽ち短刀はもぎ取られ、それで心臓を突き刺されたのです。吉川は苦しまぎれに川口に噛みつき、小指の先を喰いちぎった、それは解剖した時、吉川の口中から出ました」
「確かに、それは川口の指先かね?」
「左の小指の腹です。川口は急性盲腸炎の苦しさに堪えかねて、指まで噛み切ったと医者は言っていましたが――」と言って、話をもとへ戻し、
「余りにも恐しいその場の光景に、百合子は気を失ってしまいました。二三十分後、ぽっかりと眼を開いたが、その時はもう吉川は死んでいた。それを見ると彼女は急に可哀想になり、死体に取り縋って泣き出しました。それを凝と川口は見ていた。やはり彼女は吉川を愛していたんだ、自分は欺された、と思うと口惜しさが一時に込み上げてきて、目の先が真暗になり、前後の考えもなく夢中で飛びかかって、百合子の首を締めつけました。ぐったりとなった彼女を、彼の腕の中に見たが、少しも可哀想だとは思わなかった、自分の心を裏切った女! 彼は憤りの眼で美しい死顔を眺めた、百合子も憎いが、重ね重ね自分を欺いた初子は一層憎かった。川口はハンドルを握って、二つの死体を乗せた自動車を運転しながら、夜の街を当なく彷徨いました。