Classici giapponesi con furigana
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あおべかにっき
青べか日記
山本 周五郎
Leggi 青べか日記 (あおべかにっき) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 37.334 caratteri · 76 schermate
此方の岸へもざぶりざぶりと打ちあげた。夕景から鎮まった。月が出て、微風もなく。川は鏡のように平らになって、全くの嵐の後の静けさだった。夜、稼ぎ原稿書いた。明日博文館へ持って行ってみる。うまく金になればよいが。今日は炭がないのでパンを喰べてすごした。少し寒い。今は十二時だ。高梨が今しがた訪ねてくれた。もう寝る。不平はない。酒が飲みたい。只それ丈だ。寝る。良い夢があるだろうか。(四、二一)
春荒れぬ貧の男の炊く菜粥〔二一〕
今日は東京へ行った。博文館では原稿を拒まれた。でも井口は親切にしてくれた。木挽町へも寄った。皆よくして呉れた。良い人達ばかりだ。「ヒ」と会った。「妻君の妹の良人の弟が亡くなって」と笑っていた。天ぷらで酒を馳走になって別れた。帰ってから高梨を訪ねた。本当に皆良い人達ばかりだ、予も生活を革めるだろう。また風が出た。良い月夜だ。(四、二二)
今日は推敲十五枚した。石井信次から手紙が来た。大船の妻君の家への招待である。断りの手紙を出した。金がないから行けないのだ。金さえあれば、今度の招待程近頃の私を悦ばすものはないのだ。晩に高梨が来て喜劇を見に誘った。