Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あおだけ
青竹
山本 周五郎
Leggi 青竹 (あおだけ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.
N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.622 caratteri · 29 schermate
「しかし平首なればともかく侍大将を討ちとめながら、ただ名乗って出る気がなかったと申すだけでは合点がまいらぬぞ」源七郎は黙ってしまった、玄蕃はしばらく待ったが答えがないので、かさねて返答をうながした。すると源七郎はいかにも困ったような顔つきで云った、「わたくしはただひとすじに戦うだけでございます、戦がお味方の勝になればよいので、ひとりでも多く敵を討って取るほかには余念はございません、さむらい大将を討ったからとて功名とも思いませぬし、雑兵だからとて詰らぬとも存じません、名乗って出なかった仔細と申せばこの所存ひとつでございます」
訥々として言葉は重かったが、その内容には人の胸をうつものがあった、それで玄蕃は意をうかがうように主君のほうへふりかえった。直政は満足そうに頷いて云った。「よくわかった、勢州どの(忠勝)もたしかに認めていることゆえ、もはや不審の余地はないであろう、また唯今の一言は、戦場の心得としてさむらいどもの学ぶべきところがある、恩賞をあらためて五百石加増をとらせたい、みなに異存があるか」
老臣たちに異存はなかった、玄蕃が拝揖して恩命を謝すると、列座の人々もいちようによろこびを述べた。