Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あおだけ

青竹

山本 周五郎

Leggi 青竹 (あおだけ) di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N1. Tocca una parola per il significato.

N1 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.622 caratteri · 29 schermate

Aozora Bunko

二

「だがそのときのことで、ひとつだけどうしても合点のゆかぬことがあるのだ、当人に逢ってそれをたしかめてみたいと思うのだが、この席へ出ていたら呼びだして貰いたい」「その者はせがれ直孝の守役でここへは出ておらぬが、ご所望なれば呼び寄せてもよい」直政は侍臣のひとりに余吾源七郎をよべと命じた。

源七郎はかくべつ衆にぬきんでたという男ではない、気質がきわめて恬淡だし、口数がすくなく、すべてに控えめなところが人に好かれているけれども、武勇の点ではあまり華々しいはたらきはしていなかった。それでも性が合うというのであろうか、直政はつねづねかれに目をかけていて、特にわが子直孝の守役に抜擢したくらいであった。――どこかにみどころがあると思ったが。直政はいまはじめておのれのめがねに狂いのなかったことをうれしく思った。

二

源七郎が伺候すると、忠勝は待ちかねたようにそば近くへまねき寄せ、手ずから杯をとってかれに与えた。「関ヶ原のおりにはめざましくはたらいたな、島津のさむらい大将あた豊後を討ち取ったありさまはまだこの眼にのこっているぞ」「過分の仰せまことに恐れいります」かれは顔の色も変えずにそう答えた。