Classici giapponesi con furigana
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まじゅつし
魔術師
江戸川 乱歩
Leggi 魔術師 (まじゅつし) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 139.264 caratteri · 280 schermate
二十だ。つまり『十一月廿日』になるのだ。ね、この毎日の数字は、あと十日しかないぞ、ホラ、もう九日になったぞという、気味の悪い通告書なんだよ」
聞いて見ると、成程それに相違なかった。二郎青年は一寸行詰って、
「併し、通告状って、一体何の通告状なんです」
「サア、それが分らないから、一層気味が悪いのだよ。わしは別に人に恨みを受ける覚えもないが、人間どんな所に敵がいるか知れたものではない。若しかしたら、こうして怖がらせて置いて、わしに復讐でもしようというのではないかと思うのだが」
その実、福田氏は、存外恐ろしい復讐を受ける様な覚えがあったのかも知れない。でなければ、たかがいたずら書きの紙切れにこうまで心を悩ます筈もないのだ。
「復讐って云うと?」
「つまり、十一月廿日こそ、わしの殺される日だという……」
「ハハハハハ、馬鹿な、つまらない妄想はお止しなさい。今時そんな古風な復讐なんかやる奴があるもんですか。でも、叔父さんが、そんなに気になるなら、僕今夜徹夜をして、叔父さんの部屋の張番をして上げましょう。そして若し紙切れを持って来る奴があったら、とっ捕えて上げましょう」