Classici giapponesi con furigana
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はとつかい
鳩つかひ
大倉 燁子
Leggi 鳩つかひ (はとつかい) di 大倉 燁子 (おおくらてるこ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 14.680 caratteri · 30 schermate
唖の権
相手は強情に黙りこくって答えない、本田は跳りかかって、
「この野郎、何故口をきかないんだ!」
襟首を掴んで、ぐいぐいしめつけた。男は苦しそうにもがきながら、咽喉を指し、頭を垂れた。
「なんだ、貴様、唖か?」
男は哀れっぽく黙首いた。半信半疑だがとにかく、主人と二人で始末をつけようと帳場へ引立てた。
「さア、先に立って歩け! 静かに梯子段を降りろ、振り向くとこれだぞ!」
ナイフを振り翳して見せた、しかし、別段逃げ出そうとするでもなく、おとなしく命令に従い階段を降りて帳場の方へ行ったが、起きているはずの主人は雷のような鼾をかいて眠こんでいた。
「小父さん、起きてくれ、小父さん!」と喚んだが、なかなか眼を覚まさない、唖の男は両手で頭を抱え床の上に帰伏しているので、本田はちょっと気をゆるした。帳場に入って主人をゆり起そうと屈むと、
「生意気な真似をしやがる、赤星の野郎!」
という声がした、ハッと思って振り向こうとした途端、後頭をがんと破れるように殴ぐられ、それなり意識を失ってしまった。
唖の権
「気がついたかね、赤星君、酷いめに会ったなあ、僕はよもや君が本田という学生に扮けているとは思わなかった。