Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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めいせつじじょでん

鳴雪自叙伝

内藤 鳴雪

Leggi 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) di 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.693 caratteri · 377 schermate

Aozora Bunko

それが俄か製の粗末な小倉か何かの服で、鉄砲の外腰には長刀を佩びていた。これは例の抜刀隊に当る覚悟なので、多く、会津、仙台辺りの士族であった。そうして彼らは往年己れ等を賊として攻めた官軍の大将西郷が、今度はアベコベに賊となったから、復讐的に官軍となって征伐するという、或る敵愾心を持っていたのである。私はこんな事で、そこそこにこの地は引揚げた。なお宇和島から遥に隔てた沖の日振島というにも小学校があるので、そこへも行ったが、最近は大分地方の大砲の音がよく聞えるという事であった。この日振島は昔し天慶の乱に、伊予掾純友が遥に将門に応じて兵を起した根拠地であると聞いたので、目前の西南騒動と思い合せて一種の感慨に打たれた。

西南の騒動はヤット鎮静したが、その頃我愛媛県は讃岐国をも合併していたので、私はその方の学校の視察にも赴く事になった。この地方で高松人は、早くより土州の立志社に共鳴してその支社を開いていたから、それらの人々は旺んに演説会を開いて自由民権の唱道をしていた。因て県庁から出張した私などは時々あてこすり位は聞かされた事があった。

しかし自由民権といえば松山の変則中学校の草間時福氏も慶応義塾出身だけに、随分主張していた。