Classici giapponesi con furigana
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めいせつじじょでん
鳴雪自叙伝
内藤 鳴雪
Leggi 鳴雪自叙伝 (めいせつじじょでん) di 内藤 鳴雪 (ないとうめいせつ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 192.693 caratteri · 377 schermate
そして大谷家の表座敷から本堂や祖師堂等を案内せられたが、その宏壮なのに驚いた。例の信者の女の切髪の綱も見たが、私は凡てが髪の毛かと思っていたに、多分は苧糸で、それに髪の毛が絡んでいるばかりであった。なお枳殻御殿も見たければ案内しようといわれたが、私は正午に大阪行の汽車に乗らねばならないから、厚意を謝して直に退出した。いよいよ時刻となったので、再び汽車に搭じて大阪へ着いた。ここの旅宿は同郷人の平井重則氏の知り合いの藤井旅館であった。今夜も同郷人の歓迎会が堂島の川向うの何とかいった大きな料理屋で催されたので、右の重則氏と太田正躬氏とが同伴せられて自動車で乗り着けた。この自動車は東京のよりも大分緩くりと馳せた。席上は京都よりも三倍以上の人で旧面識の人も多かった。そして同郷の松山人の外、同県で旧他藩に属する人々も加わって居られた事は、私の特に感謝する所である。私夫婦は明治元年に結婚したので本年はあたかも金婚式にあたるから、私がこの席上の挨拶にその事も披露して、新婚旅行ではなくて、旧婚旅行だと言って一座を笑わせた。この会以外に、私の弟の娘の須磨に居る市橋良子、及び神戸にいる従弟の子の交野国雄にも逢った。