Classici giapponesi con furigana
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わし
鷲
岡本 綺堂
Leggi 鷲 (わし) di 岡本 綺堂 (おかもときどう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 144.476 caratteri · 290 schermate
よし、判った。わたしからお父さまに頼んで、きっと殺さないようにしてやる。安心していろ。」
「きっと頼んでくれますか。」
「むむ、頼んでやる。して、おまえの親の名はなんというのだ。」
「世間では尾白といいます。」
「尾白……。」と、又次郎は再びぎょっとした。
それが男親であるか女親であるかを問いただそうかと思ったが、なんだか薄気味悪いのでやめた。その一刹那である。お蝶はにわかに何物にか驚かされたように、その燃えるような眼をいよいよ嶮しくしたかと思うと、鳥のように身をひるがえして元の大樹のかげに隠れた。又次郎もそれに驚かされて見かえると、自分のうしろから父の弥太郎が足早に来かかった。弥太郎は鉄砲を持っていた。
「お父さま。」
「お前もここらに来ていたのか。」と、弥太郎は不興らしく言った。
「久助の話では三羽ともに取り逃がしたそうで……。」
「みんな逃げてしまった。」と、父は罵るように言った。「ゆうべに懲りて、けさはなるたけ近寄せようとしていると、土地の者どもが鷲が来た、鷲が来たと騒ぎ立てる。それに驚かされて、みんな引っ返してしまったのだ。我れわれは御用で来ているのに、係合いのない土地の奴らに面白半分に騒ぎ立てられては甚だ迷惑だ。