Classici giapponesi con furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate
花崎さんは、そういって、俊一君をいすにかけさせ、テーブルの上にあったフラスコの水を、コップについで飲ませました。
それで、やっと、俊一君は、声を出すことができるようになりました。そして、ことばもきれぎれに、池の中からあらわれた怪物のことを、しらせました。
すると、花崎さんは笑いだして、
「ハハハ……、おまえ、気でもちがったのか。そんなばかなことが、あってたまるものか。よしっ、おとうさんが、いって見てやる。」
と、俊一君がひきとめるのを、ふりはらって、書斎の外へ出ていきました。日本座敷の縁がわから、庭へおりて、池のそばへ、かけつけたのです。
俊一君は、おとうさんが、あの巨人にであって、食いころされるのではないかと、気が気ではありません。といって、おとうさんのあとを追って、庭へかけだす勇気もなく、ただ、やきもきするばかりでした。
ところが、しばらくすると、花崎さんは、のんきそうににこにこしながら、庭のむこうから、帰ってきたではありませんか。そして、書斎にはいると、
「俊一、おまえは、まぼろしを見たんだよ。池の中には、なんにもいやあしない。おとうさんは、長い棒きれで、池をかきまわしてみたが、なんの手ごたえもなかったよ。