Classici giapponesi con furigana
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おうごんひょう
黄金豹/妖人ゴング
江戸川 乱歩
Leggi 黄金豹/妖人ゴング (おうごんひょう) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 153.404 caratteri · 307 schermate
だれかがくつで、ライオンのからだの内がわを、けりつづけているような音です。
野上君は懐中電灯をつけて、四角い石膏の台と、ライオンのからだとのすきまをしらべながら、グルッと、ひとまわりしてみました。
すると、すこし、すきまの広いところがありましたので、そこに口をつけるようにして、
「だれだ? この中にいるのはだれだ? 俊一君じゃないのか?」
と呼びかけました。
「ううん……。」
中から、かすかに人間のうめき声がもれてきます。俊一君は、さるぐつわをはめられていました。ですから、ものがいえないのでしょう。ただ、うなるほかはないのでしょう。
「よしっ、みんなで力をあわせて、このライオンのからだのこちらがわを、持ちあげてみよう。」
チンピラ隊員が、ぜんぶ野上君のそばに集まってきました。そして、台とライオンとのすきまに、手をかけて、一、二、三のかけ声で、力まかせに持ちあげました。
すると、うすい石膏とみえて、どうにか持ちあがるのです。ライオンのからだが横にかたむいて、二十センチほどのすきまができました。
そのすきまから、懐中電灯を照らしてみますと、中にひとりの少年がころがっていました。