Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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くろふねぜんご

黒船前後・志士と経済他十六篇

服部 之総

Leggi 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) di 服部 之総 (はっとりしそう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.901 caratteri · 247 schermate

Aozora Bunko

である。この浪士とかの浪士の、同一性と差異性をあきらかにするには、それによってひろくは幕末非常時諸戦士の社会的素性の問題にも触れ、やがて新撰組の歴史を釘づける運命的な地盤そのものに達するには、伏見寺田屋事件をかえりみるのが近道だろう。

幕政改革をめざす折衷派の盟主島津久光が上洛するその直前をねらって、七百の同志をもって伏見と江戸で同時に事を挙げ、京都所司代と江戸閣老を斃し、公武合体派を抑制しつつ一挙「鎌倉以前の大御代を挽回」するというのが、寺田屋に憤死した「浪士」派の、粒々半カ年にわたる工作の荒筋だった。この工作途上に、ことに前半、非常に大きな宣伝煽動家の役割をしたのが清河八郎、庄内の酒造家で豪農で郷士だった家柄の長男に生れ、江戸へ出て文武の道場を開いていた。ブルジョア地主出身のいわばインテリで白皙長身、満々たる覇気と女郎買いをしたことまで日記につける律気さがある。文久元年秋から二年春へかけての彼の活躍の跡を、なかんずくその連絡の結節をたどってゆくと興味深い。

清河一味を京都における討幕派巨頭田中河内介に紹介したのは京都の同志で医師を職業とした西村敬蔵。