Classici giapponesi con furigana
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くろふねぜんご
黒船前後・志士と経済他十六篇
服部 之総
Leggi 黒船前後・志士と経済他十六篇 (くろふねぜんご) di 服部 之総 (はっとりしそう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 121.901 caratteri · 247 schermate
磔刑される罪人のことを、会津では俗に無槍藤兵衛といった。
この磔刑にも軽重があった。軽いのはさだめの刑場でおこなわれる。重いのはその罪人の居宅を没収してとりはらい、その屋敷あとで刑に処する。それを「ところけい」と呼んだ。いま筆者が参照している随筆『しぐれ草紙』の著者、会津藩士小川渉は天保十四年生れで、文久から明治戊辰にかけて同藩現役の中堅であった。「ところ刑は」とかれは書いている。「予が覚えし頃より行はれしことなかりしが、その形にて刑場にて行はれしことあり、これは初めひきさらしの時自宅の前に連れゆき、数分時間馬を立て、その後刑場へつれて行きしなり」。
ついでに火刑のことを書いておこう。「ひあぶり」と「はりつけ」とのあいだには罪の軽重があるのではなく、罪の種別があったので、ひあぶりはもっぱら放火犯人にだけ課せられる慣わしであった。一本の鉄柱に鉄輪が二つつけてある。上の輪に両手、下の輪に両足を、鎖で結びつけ、四方に柴を立てて火をつける。火勢によっては煙で絶命することがあり、いつまでも死なず、さかんな火煙につつまれて、鉄輪を抱きながら苦しむのがあった。