Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
盲目の彼には夜も昼も、朝も夕も空も地も、人間も草木も山川も、万象ことごとくが暗かったが、しかし心眼にはハッキリと、恐ろしい物が見えていた。
土岐頼兼が示したところの、憐愍をこめた死の前の顔と、死んで山本時綱の太刀に、貫かれた首級それであった。
そうしてさらに多治見ノ四郎二郎の、立ち腹を切り腸つかみ出し、投げつけた姿、それであった。
さうして心耳には夜昼となく恐ろしい声が聞こえて来た。
「そちが! ……頼春! ……裏切ったとは! ……一族の……同じ血の……一族のそちが!」
と、こう云った頼兼の声と、
「日本は神国そのご皇統は、一筋にして神の界より出でおる! ……われらが今回の企てこそは、この大本に返さんと、中頃大本をあやまったるところの、越権専横の武臣北条を、亡ぼすところにかかわっておるのじゃ! ……されば今度のおのれの所業は、神の界への裏切りじゃぞ! ……日夜念々神の怒り、おのれの心を苦しめるであろうぞ!」
こう云った四郎二郎の声とであった。
家を出て今日で三日になる。その間彼の心を襲い、魂を怯やかしているものといえば「身も心も一つ所へ、決して安らかに置きはしない!」