Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
これはどうしたんだ?
小次郎の姿が見えないではないか!
でも十数間のかなたにあたって、抜き身を肩にし、裾をつまみ上げ、小鹿のように軽快に、藪を巡ったり木立をくぐったりして、木洩れの月光の燻し銀の光を、斑紋として全身につけた、小次郎その人が走っていた。
ポカンと右衛門は突っ立ってしまった。
機先を制されたからである。
(いけねえ俺、年イ取った)
刹那右衛門はそう思った。
(若い奴には敵わねえ)
が、すぐ猛然と思い返した。
(負けねえ、追いつく! 追いついて殺す!)
で、猪のように追っかけた。
しかしどんなにヒイキ目に見ても、深林地帯のこの競走は、オトッツァンの方が負けるでしょうよ。
第一オトッツァンは年寄りだし、それにさんざんジラサレテ、くたくたに体をつからせている上に、持ち物というものがご自慢物ではあるが、二十貫の鉞というのであるから。
そこへいくと青年小次郎は、年が若くて気力は旺盛、ジラした方でジラされていない、持ち物といえば細味の太刀で。
まさに小次郎は悠々としていた。
チョイチョイ背後を振り返りながら、
(あんまり速く走るのも、トシヨリに対して考えものだ)