Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
「これまでも幾度か申しましたとおり……」
と、大弥太は姥におだてられたので、小鼻などをうごめかせて、得意の様子で話をすすめた。
「あの十津川と申します土地は、嶮岨ならびなき地ではあり、郷民と申せば勇猛の者ばかり、力攻めにいたしましたら、五万八万の衆徒をもってしましても、従えますこと困難にござります。………で、これはどうありましょうと、智謀をもっていたしませねば、大塔宮様を討ちとりますること、おぼつかないよう存ぜられまする」
「もうその云い条聞き飽いているわい」
こう云ったのは範覚であった。
彼は姥が自分を袖にし、大弥太へ水を向けているのを、胸わるく思っているところから、ことごとにあたって行くのであった。
「智謀智謀と偉そうに云うが、智謀が往来にころがってはいまいし、そうそう目付かるものではない。……それともそなたによい智謀があらば、ちゃっと披露するがよいわえ」
「あるともよ」
と大弥太は云った。
「利を喰らわせて裏切らせるのよ」
「古い手だの、何が智謀じゃ」
「古い手も新しく用うれば、新しい手になるものよ」
「その新しい手聞きたいものじゃ」
「立て札を辻々に立てるのよ」