Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate

Aozora Bunko

ふてぶてしく胸に腕を組み、鼻を反らせて月を仰ぎ、そう大弥太は昂然と云った。

「が、まだ時刻は少し早い。……宮様ご一行寝しずまるまでは、手控えした方がいいようじゃ」

この大弥太は妻の蓬生が、自分の巧らみを大塔宮様に、お知らせしたとは気がつかず、昨夜定遍よりの手の者を率い、宮様を襲うべく竹原館へ、ひそかに寄せて行ったところ、右源次が殺されてい、宮様ご一行は館をぬけ出し、立ち去られた後であった。

大弥太は切歯して口惜しがったが、姦智にたけた男だったので、性急に追いかけ討とうとはしないで、遥かに離れて後をつけた。

芋ヶ瀬の郷での出来事なども、彼は人の噂で知った。

この道へ宮様の反れられたことも、往来の者に聞いて知った。

で、樵夫小屋をつきとめたのである。

「休もうぜ」

と、大弥太は云って、藁鳰を背にして胡座をかいた。

「うむ」

と、憂鬱に云いながら、左源太も並んで坐り込んだ。

梟の声がしきりに聞こえ、星が尾を引いてしばしば流れた。

「恩を仇じゃ、な、まるで」

と、大弥太はまたも、けしかけるように云った。

「わしが父や入道殿に、宮家ご一行は養われていたのじゃ。……それだのに右源次を殺して去んだとは」