Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あさひのよろい

あさひの鎧

国枝 史郎

Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate

Aozora Bunko

にて矢襖をつくり……のみならずこの様子にて察しますれば、荘司めは別に大兵を出して、宮様を討とうといたすものらしく……」

「一大事!」

と桂子は叫び、裾をひるがえして躍り上がった。

「片岡殿にしても矢田殿にしても、お助けいたしたきは山々ながら、それよりも宮様お命が! ええそれにしても野長瀬兄弟、何をいたしておることやら! ……われらは小勢男女を雑えて、わずか七人どうにもならぬ! ……袈裟太郎よ袈裟太郎よ、中津川方面へそち参れ! ……野長瀬兄弟来るものならば、道の順序そっちから来る! ……物見いたして姿見かけなば、事情を告げて一刻も早く! ……小次郎よ、いずれもお立ち! われらは宮様のご一行を!」

声に応じて風見の袈裟太郎は、草をひらき藪をくぐり、木立ちを分けて一散に、中津川の方へひた走り、桂子、浮藻、小次郎、鶏娘、幽霊女たちは桂子を先に、宮様おわす小山の蔭を差して、足を空に裾ひるがえし、走り走り走り走った。

遥かに落ちのびた矢田彦七は、背後から喊声が起こったので、足をとめて振り返った。

一人の武士が太刀の先に首級をつらぬいて、高くさし下げ、その周囲を巡って五、六十人の武士が踊りつ笑いつ叫んでいるのが見えた。