Classici giapponesi con furigana
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あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
「こわいの、妾、あのお方が!」
「こわい? どうして? 何故こわいの?」
「お姉様、怖いの、あのお方が!」
「そんなことはないよ、そんなことはないよ。……あのお方あんなに綺麗じゃアないか」
「ええ、そうですわ、お綺麗ですわ。……ですから怖いの。……綺麗過ぎますわ」
そう云って浮藻は顔を横にし、額を姉の胸へ着けたままで、小次郎の方を盗み見た。
「ああなるほど」
と桂子は頷き、改めて小次郎を眺めやった。
玄関に置いてある燈火に照らされ、少しくテレ、随分当惑し、ぼんやり立っている小次郎の姿は――わけても容貌の美しさは、何んと形容してよいか、形容を絶したものがあった。
もちろん多少田舎びていた。
がそれは山から掘り出し、まだ磨きをかけないところの、宝玉のそれに等しいもので、その初々しさが女人の心を、かえって強く引くらしかった。
ローズベリー卿夫人が夜会の席で、はじめて詩人バイロン卿に、紹介された時相手の容貌が、あまりに美しく気高かったので、咽喉に瘤でも出来たかのように、物が云えなかったということである。
周の穆王が美少年慈童の、紅玉を薄紙で包んだような、玲瓏とした容貌を眺めた時、後室三千の美姫麗人が、芥のように見えたということである。