Classici giapponesi con furigana
ja-reading.com
Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.
あさひのよろい
あさひの鎧
国枝 史郎
Leggi あさひの鎧 (あさひのよろい) di 国枝 史郎 (くにえだしろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 239.520 caratteri · 475 schermate
舅太郎左衛門より使者が来て、その館へ行ってみれば、妻の早瀬の姿があった。
それで一切の事情が解った。
舅に強請されるままに、彼は舅と連れ立って、この夜ただちに探題へ伺候し、宮方ご謀反の一切を、返り忠して密告したのである。
で、今は武家方の一人として、ここに並んでいるのであった。
この物々しい騒動も、自分の密告のためかと思えば、恐ろしく思われてならないのであった。
まず軍の血祭りとして、土岐十郎頼兼と、多治見ノ四郎二郎国長とを、その館にこれより攻めて討ってとるということであった。
(二人ながら俺の一族だ!)
その一族が自分の密告で命を捨てなければならないのであった。
(密告! 裏切り! 返り忠! ……武士として風上に置けぬ所業! ……それをしたのがこの俺なのだ!)
身の置き所ない思いであった。
その思いが刻一刻に、彼の心に強まって来た。
(それもこれも女房可愛さからだった!)
「ベッ」
と思わず唾を吐いた。
今ではその妻が穢らしいものに、しきりに思われてならないのであった。
(なぜあれほどの一大事を、妻などに俺は話したのだろう※(感嘆符疑問符、1-8-78))