Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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あのよからたよりをするはなし

あの世から便りをする話

海野 十三

Leggi あの世から便りをする話 (あのよからたよりをするはなし) di 海野 十三 (うんのじゅうざ) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 4493 caratteri · 9 schermate

Aozora Bunko

僕の友達で人格も高く、学問の上からも尊敬され、友人からも非常に尊敬されていた男があったんです。それが不幸にして最愛の細君を失いました。

或る日、その友達が私の所へ来て、「『心霊研究会』というものがあって、其処に実に素晴しい霊媒が見付かった。自分は今まで研究をして居ったけれども、これ以上の霊媒はない」事実、霊媒を通じて奥さんと話をすると、いろいろ符合する所があるそうで、例えば奥さんが夫には内緒で、指輪を奥さんの妹に買ってやった。それを先方で言い出したのです。「あなたに内緒で妹に指輪を買ってやりましたが、誠に済みませんでした」と言った。これこそ誠に絶好なものであるというので、家へ帰って死んだ細君の妹に聞いて見ると、まさしくその通りでした。その中に細君が夫の科学的興味に共鳴をして、あの世の話をいろいろして呉れたのです。例えばあの世に行けば皆んなが神様のお祠みたいな所へ入って、朝から晩までお勤行をしているというような事や、空中を白い着物を着て飛んで行ける事や、大体野原で、机が出て来いと言うと机が忽ち出て来る。こういう物が欲しいと思えば直ぐ眼の前に現れるという、洵にお伽噺の世界みたいです。