Classici giapponesi con furigana
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おかしいまちがい
おかしいまちがい
小川 未明
Leggi おかしいまちがい di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.
N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 3640 caratteri · 8 schermate
ある田舎に、一人の男がありました。その男は、貧乏な暮らしをしていました。
「ほんとうに、つまらない、なにひとつおもしろいことはなし、毎日おなじようなことをして、日を送っているのだが、それにも飽きてしまった。」
男は、そう思いました。そして、あう人に向かって愚痴をもらしました。
これを聞いた人々の中には、
「これは、おまえさんばかりがそうなのではない、みんながそうなのですよ、しかし、いったからとてしかたがないから黙っているのですよ。」といったものもあります。
しかし、男は、それを聞いただけでは、あきらめられませんでした。もっと、おもしろいことや、しあわせのことがなかったら、生きているかいはないように考えました。
男は、お膳に向かって飯を食べますときに、
「いつも、こんなまずいものばかり食っているのでは、生まれてきたかいがない。」と思いました。
また、仰向いて、家の内をじろじろと見まわしては、
「いつも、こんな汚らしい、狭い家に住んでいるようでは、生まれてきたかいがない。」と思いました。
そして、男は、人の顔を見ると不平をもらしました。なかには、
「あなたのおっしゃるとおりですよ、人間はいつまでも生きていられるものではありませんから、せめて生きている間だけでも、おもしろいめや、好きなことをしなくては、生きているかい