Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
屋根は天気を見さだめて一日のうちに葺くから、手伝いもいるし、繩や竹も集めねばならぬが、それだけならば傭いも買いもすることができる。萱ばかりはなんとしても、ユイの共同によるのほかはなかったのである。
ユイのじっさいを今すこしくわしく言って見ると、たとえばここに三町歩とか四町歩とか、ちょうどふつうの家の屋根が二戸葺けるだけの、萱の生える共有地があるとする。それを家々から勝手にでて苅るならば、一戸はさておき半分の用にもたらぬほどの萱も、持ってくることができぬであろう。よく葺いた萱屋根は、大よそ三十年ぐらいはもつとすれば、順番をこしらえて、ある家はいくぶんか早めに、またある家はなんとかして少し長くしんぼうすると、五十軒以上の農家が、たったこれだけの萱野によって、つぎつぎに屋根を葺いて行くことができるのみか、仲間が助け合って、五十束七十束と苅りあつめてくれて、苅り時をおくらすしんぱいもないのである。萱が野山にいくらでもあった時代にも、こういう助け合いはひつようであったが、萱野が狭くなってくると、いよいよこのユイを親密にしなければならぬわけである。
六、藁の一つ屋