Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
家に入って畳の上に坐って、お膳を出して朝飯夕飯と同じに、食事をする者は上流の家、または都会に住む人のところでも、決して全部とはいわれぬのである。かず多くの農村漁村はいうにおよばず、町の人たちにも外へ出て食べる者はひじょうに多い。食堂とか飲食店とかのできたのはもちろん近い世のことで、その前はみな家から食事を持ってきて、仕事場の片わきでお昼を食べるのが、今とても働く人たちのふつうの習いである。そうして以前の日本人の仕事は、屋外のものがもっとも多く、日中も家にいて膳で食事のできるような人は、男はもとより女や年寄りにも、ほんのわずかな数だけであった。お昼と朝晩の食事とのちがいは、ちょっと考えて見てもいくつかある。第一に家族が順序よく一列にならんで、同じ時刻に同じ物を分けて食べるということがない。次には食事の器物が、持ってあるくようにできたもので、家で食べる時とまったく別であり、同時にまた分量も前からきまっていて、なんでも勝手に食べてよいという品かずがはなはだ少ない。べんとうという言葉はいつごろからあるか、またどういうわけでこんな名をつけたか、わたしなどにはまだわからないが、田舎ではこれをモチビルという人が多い。