Classici giapponesi con furigana
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こどもふどき
こども風土記・母の手毬歌
柳田 国男
Leggi こども風土記・母の手毬歌 (こどもふどき) di 柳田 国男 (やなぎたくにお) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 142.761 caratteri · 278 schermate
ところでその、ゴムというものの日本にあらわれたのは、明治の世の中もやや後になってからのことで、田舎ではみなさんのおかあさまぐらいの人までが、小さいころにはまだお正月に、木綿糸を巻いてこしらえた手毬を突いていたのである。白い木綿糸を、まんまるに巻きあげ、その上をカガルといって、紅、青、黄、紫のあざやかな色の糸で、花や菱形のうつくしい形に飾ったので、そのうつくしさを女の児が愛していたために、ゴム毬になってからのちも、なおしばらくのあいだは、そのゴム毬の上をもとの糸かがりの通りに、いろどって塗ったものが流行していた。木綿糸の手毬も作って店で売っていたけれども、そういうのは中味が綿ばかりで、糸は少ししか巻いてないので、つぶれやすくもあり、またちっとも弾まなかった。女の児たちが自分で作った手毬は、できるかぎり巻きつける木綿糸を多くし、その芯にはごく少しの綿をまるくして入れ、またよくはずむようにといって、竜の髭のみどり色の実をつつんだり、蜆貝に小さな石などをつつみ入れて、かすかな音のするのを喜んだりしていた。手毬に巻く木綿糸などは、もちろん長いものを使うのではなかった。