Classici giapponesi con furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Leggi だいこん di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 153.732 caratteri · 303 schermate
そこで神は鯨に命じたもうたので、鯨は冷く暗い海の底から、暖かで明るい陽のさす、大気の大地のよろこびにみちたところまでのぼってきて、ヨナを乾ける陸に吐きいだした。そこで神はヨナにいいたもうた。それはどういうことであったか。虚偽と戦って真実を説くこと、それだったのだ……みなさんよ、これが教訓だ。この世にあって恥辱を求める勇気のないものはあわれむべし。真実を吐く勇気のないものはあわれむべし。驕慢なるこの世の神々……将軍や提督どもに刃むかいながら、おのれの頑固なる自我をおし立てて行くものにこそ、よろこびはあるのだ」
つまるところ黒服のお坊さんは、ヨナにかこつけて熱烈な反戦主義のアジをやっているんだ。戦争中だったらお坊さんの赤剥ぎができるところだ。
お腹がすいた。
あたしも頑固な自我をおし立てようと、そっとラウンジをぬけだしてとなりのグリルへ行くと、食堂のまんなかの菓子焼場で、白いボンネットをかぶった詫間がいつものようにグリルド・ケーキをつくっていた。
「詫間さん、お早う」
詫間が愛想よくいった。
「おや、お早いですね。きょうはなににいたしますか」
「膨らし焼よ」