Classici giapponesi con furigana
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だいこん
だいこん
久生 十蘭
Leggi だいこん di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 153.732 caratteri · 303 schermate
ながながごくろうさま」
沖を見ると、明後日、降伏文調印が行われるミズーリが、ハイライトのきいた写真のような効果で、くっきりと海の上に艦体をうきあげている。勝ったものと負けたもののコントラストの間を、すりぬけるようにしてランチが進む。
軍艦では元気だったが、みなへんにしょんぼりしている。なにを聞いてもろくすっぽ返事もしない。山チイだけがひどく悠然としているので憎らしくなっていってやった。
「山チイ、あの軍艦にシゴイさんがいたんだぞ」
山チイが悠々迫らぬ声でいった。
「知ってるわ」
あたしは呆気にとられ、それからいった。
「どうして知ってたの」
「あたしが知らないわけはないじゃありませんか。馬鹿ねえ」
「シゴイさん、国体護持派にピストルでお腹を射たれたんだぞ」
「知ってるわ。だからどうしたの」
あたしは癪にさわっていった。
「シゴイさんは……」
シゴイさんはもう死んじゃったぞといってやるつもりだったけど、それはやめた。知らないならいうことはないし、知っているならなおさらのことだ。あたしがぼんやりいった。
「そうだったのか。両方からすごくすっとぼけられちゃった。馬鹿をみた」