Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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だいこん

だいこん

久生 十蘭

Leggi だいこん di 久生 十蘭 (ひさおじゅうらん) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 153.732 caratteri · 303 schermate

Aozora Bunko

「ちょうど島野参謀の死亡の通達があって、ゴタゴタしていて、おもてなしも出来ず、申訳なく思って居ります」

「島野さんもあんなことにおなりになって、あたくしどもも残念に思って居ります。今日、慰霊祭があるのですが、あなたもおいでくださるのでしょう」

「その慰霊祭のことなんですが、島野少佐や、天宮さんのお嬢さん、四代目クラブのひと達、それからこの四月に憲兵隊へ行かれた四百人の方たちの生活ぶりは、かねがね黒田さんのお嬢さんの彰子さんから伺って居りましたが、戦争がすめばなにをしてもいいという考えかたは、われわれにはどうも理解しにくいようですな」

「島野さんや満寿子さんの慰霊祭をすることがなぜいけないのでしょうか」

「いけないとは申しませんが、ヨタヨタの練習機で突っこんだ何百人かの特攻隊員の霊さえ慰めかねている状態なので、大勢のなかにはオルガンだの合唱だのというやりかたを愉快に思っていないものもあるので、厚木飛行場の警備隊にいた若い連中なんですが、機銃を持って北鎌倉の一〇一兵舎に頑張っていて、なんと説得しても退去しないので弱って居ります」

「またですか」

先任参謀の眼がキラリと光った。