Classici giapponesi con furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Leggi ふしぎな人 (ふしぎなひと) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.
N4 · base · kanji e kana moderni · 44.138 caratteri · 89 schermate
木村さんの目は、おそろしくぎらぎら光っていました。ぞっとするような、こわい目です。
それは、おとうさんにちがいないのですが、なんだか、えたいの知れないかいぶつにでも出会ったようで、すこしも親しみがなく、ただ、おそろしいばかりでした。
たけしくんは、しばらくにらみあっていたあとで、そのままものもいわないで、にげるように自分のへやへかけこんでしまいました。
「へんだなあ。おとうさんが、あんなおそろしい顔をしているのは、はじめてだ。おとうさんは、病気なのかしら。それとも……」
たけしくんは、ベッドにはいって、そのことばかり考えていました。あのおとうさんのこわい目が、どうしてもわすれられなかったのです。考えているうちに、だんだんおそろしくなって、からだが、がたがたふるえてくるのでした。
そのあくる日、たけしくんは、学校へ行っても、おとうさんのこわい目のことばかり考えていました。
学校から帰っても、やっぱりおとうさんのことが気にかかるので、そっと、おかあさんにたずねてみますと、おかあさんも、へんな顔をして、
「パパは、しょさいにいますよ。どうなすったのかしら。