Classici giapponesi con furigana
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ふしぎなひと
ふしぎな人
江戸川 乱歩
Leggi ふしぎな人 (ふしぎなひと) di 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) in giapponese con furigana. JLPT N4. Tocca una parola per il significato.
N4 · base · kanji e kana moderni · 44.138 caratteri · 89 schermate
ポケット小ぞうは、気づかれないように、ちょこちょこと、すばやくあとをつけました。
「ははん、わかったぞ。あのふろしきの中に、とらの皮が、まるめてつつんであるんだな。こうしゅう電話のはこの中で、それをぬいで、ろうじんのすがたになってあらわれたんだ。あいつは、さっき、木村さんのおし入れの中にかくれたとき、そこに用意しておいたふくや白いつけひげで、ろうじんにへんそうしたんだ。それから、とらの皮をかぶったんだ。だから、とらの皮さえぬげば、すぐにろうじんに化けられたんだ。一分間もかかりゃしない。二十めんそうのやつ、うまいことを考えたもんだな」
ポケット小ぞうは、そんなことをぶつぶつつぶやきながら、なおもゆだんなく、ろうじんのあとをつけていきました。
ろうじんは、さびしい方へ歩いていきます。夜ふけのことですから、あたりは、まっ暗です。
すると、ろうじんが、立ち止まって、道にしゃがむのが、かすかに見えました。
「おやっ」
と思って、目をこらしていますと、ろうじんは、大きなまるいものを、地面からひき起こしているではありませんか。
「あっ、わかった。マンホールの鉄のふたをずらしているんだな」