Classici giapponesi con furigana
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みずぐるま
みずぐるま
山本 周五郎
Leggi みずぐるま di 山本 周五郎 (やまもとしゅうごろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 27.077 caratteri · 54 schermate
「だがよく躾けないといけませんね、まだ若いからでしょうが、おそろしいくらい乱暴な悪戯者です、どんな家庭に育ったか見当がつかない、真実ですよ」と女史は眼を光らせた、「――秋のうちは専門に隣り屋敷の柿を取って同門人に配っていました、高塀の上を渡って柿の木へとび移って取るのです、この頃は柿がなくなったものだから、屋根へあがって雀を追いまわしています、まるであなた、猿か猫の生れ変りみたようなものです」
「それはなんとも申し訳がありません」和次郎は驚くと同時に恐縮した、「そんな悪戯をするとは、まったく気がつきませんでした、これからよく申しつけますから」
「そうして下さい、わたくしも折檻します」と女史は頷いて、そしてふと声をひそめた、「――なにしろ困るのはですね、あなた、隣り屋敷の柿は、また、ばかに美味いのですよ」
和次郎が黒門外の家へ帰ると、若尾は巧みに隠れて彼の近よるのを避けた。磯野でなにか聞いて来て、叱られるものと勘づいたらしい。和次郎は苦笑しながら知らん顔をしていた。すると案の定、夜になって若尾のほうから彼の部屋へやって来た。
「お師匠さまが、なにか仰しゃったでしょ」