Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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たにしのしゅっせ

むかし むかし あるところに

楠山 正雄

Leggi むかし むかし あるところに (たにしのしゅっせ) di 楠山 正雄 (くすやままさお) in giapponese con furigana. JLPT N3. Tocca una parola per il significato.

N3 · intermedio · kanji e kana moderni · 13.919 caratteri · 29 schermate

Aozora Bunko

こういっておじいさんは、お庭のすみの白のお墓(はか)のところまで、灰をかかえて行ってまきますと、どこからか、すうすうあたたかい風が吹いてきて、ぱっと、灰をお庭いっぱいに吹きちらしました。するとどうでしょう、そこらに枯れ木のまま立っていたうめの木や、さくらの木が、灰をかぶると、みるみるそれが花になって、よそはまだ冬のさなかなのに、おじいさんのお庭ばかりは、すっかり春げしきになってしまいました。

おじいさんは、手をたたいてよろこびました。

「これはおもしろい。ついでに、いっそ、ほうぼうの木に花を咲かせてやりましょう」

そこで、おじいさんは、ざるにのこった灰をかかえて、

「花咲かじじい、花咲かじじい、日本一の花咲かじじい、枯れ木に花を咲かせましょう」

と、往来(おうらい)をよんであるきました。

すると、むこうから殿(との)さまが、馬にのって、おおぜい家来(けらい)をつれて、狩(かり)から帰ってきました。

殿さまは、おじいさんをよんで、

「ほう、めずらしいじじいだ。ではそこのさくらの枯れ木に、花を咲かせて見せよ」

といいつけました。おじいさんは、さっそくざるをかかえて、さくらの木に上がって、