Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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いーはとーぼのうがっこうのはる

イーハトーボ農学校の春

宮沢 賢治

Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate

Aozora Bunko

ねえ、君。」と云いながらあとからしなびたメリケン粉の袋をかついで来た黒服に云いました。

「うん、やっぱり子供らは入ってるねえ、しかし構わんさ。この林からさえ追い出しとけぁいいんだ。おい。お前たちね、今日はここへ非常なえらいお方が入らっしゃるんだから此処に居てはいけないよ。野原に居たかったら居てもいいからずうっと向うの方へ行ってしまってここから見えないようにするんだぞ。声をたててもいけないぞ。」

私たちは顔を見合せました。そしてだまって籠を提げて向うへ行こうとしました。

慶次郎がぽいっとおじぎをしましたから私もしました。紺服の役人はメリケン粉のからふくろを手に団子のように捲きつけていましたが少し屈むようにしました。

私たちは行こうとしました。すると黒服の役人がうしろからいきなり云いました。

「おいおい。おまえたちはここでその蕈をとったのか。」

またかと私はぎくっとしました。けれどもこの時もどうしても「いいえ。」と云えませんでした。慶次郎がかすれたような声で「はあ。」と答えたのです。すると役人は二人とも近くへ来て籠の中をのぞきました。

「まだあるだろうな。