Classici giapponesi con furigana
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いーはとーぼのうがっこうのはる
イーハトーボ農学校の春
Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate
」二人はメリケン粉の袋を私たちに投げました。
そんなもの要らないと私たちは思いましたが役人がまたまじめになって恐くなりましたからだまって受け取りました。そして林を出ました。林を出るときちょっとふりかえって見ましたら二人がまっすぐに立ってしきりにそのこしらえた蕈の公園をながめているようでしたが間もなく、
「だめだよ、きのこのほうはやっぱりだめだ。もし知れたら大へんだ。」
「うん、どうもあぶないと僕も思った。こっちは止そう。とってしまおう。その辺へかくしておいてあとで我われがとったということにしてお嬢さんにでも上げればいいじゃないか。そのほうが安全だよ。」というのがはっきり聞えました。私たちはまた顔を見合せました。
そして思わずふき出してしまいました。
それから一目散に遁げました。
けれどももう役人は追って来ませんでした。その日の晩方おそく私たちはひどくまわりみちをしてうちへ帰りましたが東北長官はひるころ野原へ着いて夕方まで家族と一緒に大へん面白く遊んで帰ったということを聞きました。その次の年私どもは町の中学校に入りましたがあの二人の役人にも時々あいました。