Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

いーはとーぼのうがっこうのはる

イーハトーボ農学校の春

宮沢 賢治

Leggi イーハトーボ農学校の春 (いーはとーぼのうがっこうのはる) di Miyazawa Kenji (宮沢 賢治) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 57.726 caratteri · 120 schermate

Aozora Bunko

そして、疲れて、おまけに少し寒くなりましたので、海岸の西の堺のあの古い根株やその上につもった軽石の火山礫層の処に行きました。

その日私たちは完全なくるみの実も二つ見附けたのです。火山礫の層の上には前の水増しの時の水が、沼のようになって処々溜っていました。私たちはその溜り水から堰をこしらえて滝にしたり発電処のまねをこしらえたり、ここはオーバアフロウだの何の永いこと遊びました。

その時、あの下流の赤い旗の立っているところに、いつも腕に赤いきれを巻きつけて、はだかに半天だけ一枚着てみんなの泳ぐのを見ている三十ばかりの男が、一梃の鉄梃をもって下流の方から溯って来るのを見ました。その人は、町から、水泳で子供らの溺れるのを助けるために雇われて来ているのでしたが、何ぶんひまに見えたのです。今日だって実際ひまなもんだから、ああやって用もない鉄梃なんかかついで、動かさなくてもいい途方もない大きな石を動かそうとしてみたり、丁度私どもが遊びにしている発電所のまねなどを、鉄梃まで使って本統にごつごつ岩を掘って、浮岩の層のたまり水を干そうとしたりしているのだと思うと、私どもは実は少しおかしくなったのでした。