Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

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ガラスまどのこうほね

ガラス窓の河骨

小川 未明

Leggi ガラス窓の河骨 (ガラスまどのこうほね) di 小川 未明 (おがわみめい) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 3383 caratteri · 7 schermate

Aozora Bunko

」といって、散歩している、若い夫婦が、店さきに立ち止まると、けしの花を見ました。

「ねえ、これを買っていきましょうよ。」

「持って帰ると、じきに散ってしまうけれど、買っていこうか。」

二人は、こんなことを話し合って、店へはいると、けしの花を買いました。

ほんとうに、けしの花が、自分を自慢したごとく、すぐに売れ口はありました。けしの去った後で、らんが、ひとり言のように、

「あんな人間にかぎって、花を大事にするものでない。だれでも、けしさんは自分を大事にすると思っているが、かわいそうに……。」といいました。

翌日、花屋の主人は、らんをどこへか移してしまいました。もはや、来年までは、店さきに用事がないと思ったからでしょう。そして、そこには、河骨だけが、残されたのです。

「私は、どうなるのだろう?」

河骨は、思案につかれた顔をして、ぼんやりと外を見ていました。

太いステッキをついて、パイプをくわえた、おじいさんが、ガラス窓の前に立ちました。そして、青い煙をすぱすぱやりながら、河骨をながめていました。

河骨は、このおじいさんは、きっと、しんせつな人だろうと思いました。