Classici giapponesi con furigana
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『ぐうぞうさいこう』じょげん
ゼエレン・キェルケゴオル
和辻 哲郎
Leggi ゼエレン・キェルケゴオル (『ぐうぞうさいこう』じょげん) di 和辻 哲郎 (わつじてつろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.567 caratteri · 212 schermate
五
我々は自己の運命を最もよく伸びさせるために、いたずらに過去をくやしがるような愚に陥らないで、執拗な眼光を自己の内に投げなければならぬ。
五
私の思索はまた「外から迫って来るように感ぜられる運命」の上に移った。そうしてイキナリ私の胸にこだわっている「死」の問題と結びついた。
もし突然私の身の上に「死」が迫って来た時、私はただ恐怖に慄えるばかりだろうか、あるいはこれを悪魔の業として呪うだろうか、もしくはまた神の摂理として感謝をもって受けるだろうか。
もし先刻の事件をもって推論することが許されるなら、私は恐らく恐怖と呪詛とで狂い立つばかりだろう。しようと思う仕事はまだ何一つできていない。昇ろうと思う道はまだやっと昇り始めたばかりだ。今死んでは今まで生きたことがまるきり無意味になる。これはとてもたまらない。――こう思って私は「死」の来ようの早かったことを呪うだろう。さらにまた自分の愛する者が自分の死によって受ける烈しい打撃を思えば、彼らの生くる限り彼らにつきまとう重い悲哀を思えば、死んでも死に切れないようなイライラしさを感じるだろう。
しかし私は自分がもがき死にすることに堪えられるか。