Classici giapponesi con furigana
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『ぐうぞうさいこう』じょげん
ゼエレン・キェルケゴオル
和辻 哲郎
Leggi ゼエレン・キェルケゴオル (『ぐうぞうさいこう』じょげん) di 和辻 哲郎 (わつじてつろう) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.
N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 101.567 caratteri · 212 schermate
神はこの力の象徴であった。神が滅ぼされた時には悪魔が代わって象徴となった。象徴をきらうものは自己の奥底に「世界の根本実在」としてこの力を認めた。そうして全然この力を(いかなる形においても)認める事のできない者は、同じく自己を圧倒する力として虚無を信じた。――ドストイェフスキイの見破ったのは、この、人格の上に働く力の、深秘な活動である。同時にこの力を感じないではいられない人間の微妙な心理である。彼はこの感受性に強いロシア人の性情を、きわめて明確につかんだ。彼の「魅かれたる者」を読む人は、ロシア人の心があたかも獲物をねらう鷲のごとくこの力をねらっているように感じるだろう。そうしてロシアにならば百のラスプウチンが現われても不思議はないと思うだろう。かくのごとく信じようとする傾向の強い人民の内に、全然信ずべきものを見失った者が出るとすれば、それがいかに猛烈な虚無の信者となるかは、ロシア虚無党の記録を読む者が知っているごとく、きわめて理解しやすいことである。これもまた「魅かれたる者」の内に鮮やかに描かれている(さらにまたかくのごとき人民の内から、神を信ずる者、悪魔を信ずる者、自己を信ずる者が出るとすれば、それがいかに驚異すべき聖者となり、陰険な悪党となり、超人の夢想者となるかは、特に「カラマゾフ兄弟」