Lettura giapponese

Classici giapponesi con furigana

ja-reading.com

Leggi i classici giapponesi online con furigana. Filtra per livello JLPT, tocca una parola per il significato e traduci una frase.

チェーホフしろん

チェーホフ試論

神西 清

Leggi チェーホフ試論 (チェーホフしろん) di 神西 清 (じんざいきよし) in giapponese con furigana. JLPT N2. Tocca una parola per il significato.

N2 · avanzato · kanji e kana moderni · 20.618 caratteri · 41 schermate

Aozora Bunko

これを書きながら彼は、たとえ半月でもいい、家を逃げ出さなくちゃならん、とか、僕が医者なら患者と病院が要るし、僕が文士なら民衆の中で生活する必要がある。社会的・政治的生活のほんの一っかけらでもいい、それが入用なのだ、とかスヴォーリン宛ての手紙で、しきりに音をあげている。退屈だ退屈だと言っている。つまり今度は、サガレン・マニヤならぬ飢饉マニヤに取憑かれて、そわそわしだしたのだ。ところで『妻』は、出来てみると結局、善意という亡霊が飢饉という現実の前でまごついたり幻滅したり腹を立てたりする滑稽小説になってしまった。これが活字になってからチェーホフは、前もって書かれたこの自画像の正確さを確かめるべく、わざわざ現地へ出かけたのである。少くも結果はそうなった。

トルストイは有名な『飢饉論』や『怖ろしい問題』などの論文を書いて世論に訴え、コロレンコも現地報告『凶作の年に』を書いた。ところがチェーホフは、スヴォーリンから何度も催促されながら、結局一行のルポルタージュも書いていない。彼自身の弁明によると、――二十回も書き出したのだが、空々しくなってその都度投げ出した。